2010年10月16日土曜日

お疲れ様です。


先日美術館にいくつか行きました。

美術館の感想はともかく、美術館の疲れは独特です。
肩と頭にどよーんとしたものが残ります。

何ででしょう。

ところが、あるお明治時代の屋敷(今は市の施設)を見学させてもらったんですが、そこには襖や板の扉に動物や草花、それから四季の絵が描かれているわけです。


ところが、そのお屋敷見学後はそういった美術館的な疲れがあまりないわけです。



実はそちらのお屋敷はお客様用だったんです。

たぶんですが、絵はそこに来る人のための「もてなし」の絵だったから疲れなかったんではないかと思います。

心配りというか、なんというか。



美術や美術館がどうというわけではなくて、ただ、自分の考えを美術作品として制作し見せるよりも、なんか友達を楽しませたくて友達の誕生日プレゼントを作る方がいいなと思って。


なら、人を楽しませる作品を作ったらいいんじゃないかと。


そこはへそ曲がりで、楽しませる相手が重要なわけです。
あの人だからこうしようとか、ああしようとか。

自分を楽しませればいい?

へそ曲がりなんです。

自分だけだったら、別になんかを作ったりする必要がないんです。





まあ、へそ曲がりだこと。自分。

お疲れ様です。



大学の時、陶磁科の先生で「お疲れ様です」と言われるのが大嫌いな先生がいて 笑

「お疲れ様です」と言うと
「おれは疲れてねえ!だからお疲れ様ですなんて言うな」
なんて怒られて。

へそ曲がってたけど、いい先生でした。


そうは言っても、
お疲れ様。に代わることばはちょっと見当たりません。
この先も当分お疲れ様な気がします。

現代の人付き合いの表象です。そこに「おやすみなさい」のような時間はありません。
「さよなら」のようなさみしさもありません。



ただ、多分にお互いの表面的な疲れを認め合うこと。

そして裏腹にその場から早く逃げたいような自分の気持ちを感じます。

あ、



ご苦労様です。

これはどうなんですかね?笑

古くさい匂いがしますが、やっぱり現代はお疲れ様ですかね◎

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